一 はじめに
そもそも作文が嫌いな理由は何だろうか?
「面倒くさいから。」「何をどのように書いたらいいかわからないから。」「自分の書きたいことがうまく書けないから。」など枚挙に遑がない。逆に、作文が好きな生徒の理由とは何なのだろうか? 実際に聞いてみると、「たくさんの人に自分の考えや心情などをわかってもらえるから。」「自分が感じたことなどをいろんな人に読んでもらえるのがうれしい。」「小学生の頃から作文に慣れているから。」などが挙げられた。
作文を好きになるためには、「@他者交流」「A習慣化や継続化」「B達成感や充実感が味わえること」などが重要のようである。そこで、生徒の声を参考にし、単元を勘案・実戦することで、作文好きな生徒を育成しようと考えた。
二 単元名「鉛筆リレーをしよう!」
私の担当する二学年は、入学当初から「グループ日誌」という取り組みを行ってきた。B6判のノートを生活班に配付し、班員が日替わりで、その日の出来事や自分の関心事を自由に記載し、それを次の人に渡していくというものである。しかし、時間が経つにつれ、生徒の取り組みは低調なものとなってしまっていた。出来事や自分の考え・感想に対する具体的な説明・叙述が不足し、文章はごく短いものとなっているし、前に書いた人の文章の内容を受けて、意見や感想を繋いでいく姿は皆無である。
中学生という多感な時期にあっては、もっと周囲の出来事・体験・社会事象などに敏感に反応し、自分の考えや思いを主張し合い、それらを受けて、自分の考えを拡大・深化してほしい。そこで、自分の考えを文章に表し、それをバトンとして、次のランナーに渡すリレーをイメージし、この単元を設定した。
三 単元の目標
(以下、本誌をご覧ください)
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