編集・監修/河野庸介(群馬大学教授)
B5判 148ページ 1,800 円(税込)
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平成20年3月、ほぼ十年ぶりに小・中学校学習指導要領が告示された(高等学校は、20年12月に「案」が示された)。新学習指導要領の大きな特徴は、教育内容の「精選」あるいは「厳選」という考えのもとにこれまで授業時数と指導内容の削減を重ねてきたが、それを一変し、授業時数も指導内容も増加させたことである。例えば、国語では小学校低・中学年及び中学校第2学年で授業時数が増加し、高等学校では国語科の標準対数の合計が19単位となり、現行よりも1単位増となっている。また、「生きる力」という教育の理念は継承しつつ、言語活動や理数教育の充実など、「全国学力・学習状況調査」や「PISA調査」の結果を踏まえ、21世紀の社会で活躍できるための能力の育成を目指していることも特徴の一つである。
本書は、幸いにも多くの先生方に温かく迎えられた、前著『国語科重要用語辞典』(平成19年5月東京法令出版)の考え方を踏まえつつ、その後の国語科教育界の新たな課題や重要用語について具体的に解説した。本書を通してこれらの「重要用語」に託された国語科教育改革の願いが日々の国語科授業に反映することを願っている。
第1章 国語科教育革新に関する重要語
  1. 「生きる力」と「伝え合う力」
  2. 学力の三要素
  3. 知識基盤社会と主要能力(キーコンピテンシー)
  4. 学校間連携(小・中・高の連携)
  5. 言語能力の重視
  6. 論理的な思考力
  7. PISA型「読解力」
  8. 学習過程(学習のプロセス)の重視
  9. 指導内容の系統化重視
  10. 重点的な指導
  11. 言語活動の充実と言語能力の育成
  12. 言語文化(伝統や文化)
  13. 習得・活用・探究
  14. 論述能力
  15. 読書
  16. NIE
第2章 指導内容・指導方法に関する重要語
  1. 内面を重視した対話
  2. 発表・スピーチ
  3. 話し合い・パネルディスカション
  4. 聞くこと
  5. 記録・報告
  6. 創作
  7. 意見文
  8. 手紙
  9. 文集づくり
  10. 音読・朗読
  11. 物語・小説
  12. 詩歌
  13. 随筆・説明文
  14. 評論・論説
  15. 慣用句・故事成語
  16. 古典
第3章 言語指導・授業組織に関する重要語
  1. 音声言語
  2. 語句・語彙
  3. 辞書・辞典
  4. 文法
  5. 表現技法(修辞法)(レトリック・rhetoric)
  6. 言葉遣い
  7. 文字・表記
  8. 書写
  9. 教材と資料
  10. 発問の工夫
  11. 板書の工夫
  12. ノート・ワークシート
  13. 情報機器の活用
  14. 効果的な学習形態
  15. 単元学習
  16. 言語環境の整備
第4章 新しい評価に関する重要語
  1. 授業改善と学習評価
  2. 言語活動の評価
  3. 新しい評価と評定
  4. 相対評価・絶対評価の基本
  5. 指導目標に基づく評価
  6. 評価規準・評価基準
  7. 指導に生きる評価
  8. 改善に生かすポートフォリオ評価
  9. 診断的評価・形成的評価・総括的評価の活用
  10. 生徒指導要録の基本
  11. 通信簿の基本
  12. 関心・意欲・態度の評価
  13. 話すこと・聞くことの評価
  14. 書く能力評価の工夫
  15. 読む能力評価の工夫
  16. 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項の評価
第5章 資料編
  1. 幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について(答申一部抜粋)
  2. 中学校学習指導要領「国語」(平成20年3月)
  3. 高等学校学習指導要領(抜粋)(平成21年3月)