平成20年3月、ほぼ十年ぶりに小・中学校学習指導要領が告示された(高等学校は、20年12月に「案」が示された)。新学習指導要領の大きな特徴は、教育内容の「精選」あるいは「厳選」という考えのもとにこれまで授業時数と指導内容の削減を重ねてきたが、それを一変し、授業時数も指導内容も増加させたことである。例えば、国語では小学校低・中学年及び中学校第2学年で授業時数が増加し、高等学校では国語科の標準対数の合計が19単位となり、現行よりも1単位増となっている。また、「生きる力」という教育の理念は継承しつつ、言語活動や理数教育の充実など、「全国学力・学習状況調査」や「PISA調査」の結果を踏まえ、21世紀の社会で活躍できるための能力の育成を目指していることも特徴の一つである。
本書は、幸いにも多くの先生方に温かく迎えられた、前著『国語科重要用語辞典』(平成19年5月東京法令出版)の考え方を踏まえつつ、その後の国語科教育界の新たな課題や重要用語について具体的に解説した。本書を通してこれらの「重要用語」に託された国語科教育改革の願いが日々の国語科授業に反映することを願っている。