2009.09 SEPTEMBER
特集 指導力アップ、大作戦!
【マイ・オピニオン(1)】   いま必要とされる指導力とは
楽しく学ぶ言語活動の展開 小倉祐一(茨城県筑西市立下館南中学校)

一 はじめに

二十一世紀は、新しい知識・情報・技術が社会のあらゆる領域で活動の基盤となる「知識基盤社会」の時代であると言われている。

このような状況において国語科に求められているのは、単なる知識や技術の伝達だけではなく、言語の力の確かな習得と同時に主体的に学び、進んで言語活動を展開していく生徒を育成することである。

主体的に学ぶ上で「楽しい」という要素が大切であり、それは様々な言葉の学習を展開していくための原動力となる。生徒が授業に興味・関心を持ち、その心のコップを上向きにしてこそ、そのコップに様々な知識が注がれ、技術が伝達されるものである。さらに、意欲があふれ主体的に言語活動を展開していくものと考える。この「楽しさ」の追求と、「言語の力」の確かな習得を両立させるような授業を構想する必要がある。言語の力を確実に習得しながら、意欲的に主体的に学習活動に取り組むために、生徒が楽しく興味を持てる言語活動の工夫・展開が求められる。以下は「書くこと」の言語活動の展開例である。


二 中二「伝えよう私の思い、受けとめようあなたの思い フォト五七五を書こう」の実践

改訂された中学校学習指導要領第二学年の書く活動における言語活動例として「表現の仕方を工夫して、詩歌をつくったり物語などを書いたりすること」があげられている。身の回りの物事や体験、心の動きなどをとらえて詩歌をつくったり物語を書いたりすることは、生徒のものの見方や感性を豊かなものにすることにつながる。

ここでは、一枚の写真を題材として、その写真から感じ取った様子や雰囲気、自分の思いなどを俳句や川柳にし、その創作した俳句や川柳を写真に書き込み、フォト五七五を作成する単元を設定した。写真と俳句、写真と川柳を組み合わせて、一つの作品とし、写真と十七文字の響き合いが生み出す楽しい世界を体験させたいと考えた。



(以下、本誌をご覧ください)