2009.10 OCTOBER
特集 読書指導の三つの秘訣
【基本提案】   
国語科が読書指導の中核を担う 中村孝一(常葉学園大学准教授)

一 はじめに

子どもたちの「読書離れ」「活字離れ」が言われて久しい。一か月の平均読書冊数や不読者数が発表されるたびに、読書の重要性や読書指導の必要性が叫ばれてきた。

また、いろいろな指導法も提案されてきた。それらの方法は一定の成果をあげながらも、現状を大きく改善するまでには至らなかったように思う。読書習慣の形成がなかなか難しいことを物語っている。

しかし、だからといって教師が手を拱いているわけにはいかない。やはり、読書指導の中核は国語科であり、その指導は国語教師が担わなければならないのである。読書人の育成は国語教師の務めであるという気概を持って臨みたい。


二 読書指導の中核は国語科

ここで改めて読書指導の重要性と読書指導における国語科の役割を、最近の答申や新学習指導要領で確認しておくことにする。

1 答申では

平成十六年二月の「文化審議会答申」『これからの時代に求められる国語力について』では、IIの第1「国語力を身に付けるための国語教育の在り方」で、読書の重要性を次のように解説している。(以下、引用中の傍線は筆者)


国語教育の中で、「自ら本に手を伸ばす子供」を育てることを考える必要がある。読書は、国語力を形成している「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」「国語の知識」のいずれかにもかかわり、これらの力を育てる上で中核となるものである



(以下、本誌をご覧ください)