2010.01 JANUARY
特集 国語科の挑戦―何をどう活用するか
【教室からの発言】「活用」をこうとらえる(1)
生徒一人一人に生きた経験をさせることから
北原 洋(群馬県前橋市立粕川中学校)

一 はじめに

「やってみたら、意外と楽しかった」

授業をしていて、時々聞かれる生徒の感想である。それは、詩歌の創作の場合もあるし、朗読の発表の場合もある。話し合いの学習の場合もある。「やってみたら、意外と楽しかった」とは、教師として、ちょっとうれしくなる瞬間である。

国語科の授業の中で「活用」を考えるとき、この「やってみたら」を大切にしたいと考えている。懺悔を込めて振り返ると「やってみない・やらせない」授業が意外と多いように思う。他教科については詳しくないので、「活用」とは違うかもしれないが、理科で実験をさせない、体育で走らせない、音楽で歌わせない、なんてことはないであろう。実際にやってみることで、知識や技能は定着をしていくはずである。

あまり難しく考えないで、活動的な授業を構想する。これが国語科の「活用」の第一歩ではないかと考える。今回紹介するのは、どこでも行われている教科書にそった実践であるが、一人でも多くの生徒に「やってみたら、意外と楽しかった。またやりたいな」と思わせれば、「活用」の第一歩として成功だと考えている。

以上の点を踏まえ、実践例を紹介する。


二 朗読会を開こう

1 対象生徒
  第一学年
2 題材名
  「野原はうたう」(光村図書 国語1)
3 ねらい
  表現の特徴をとらえ、それぞれの詩に込められた作者の思いを、朗読で表現できる。
4 評価基準
  …



(以下、本誌をご覧ください)