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介護保険の住宅改修マニュアル

−Q&Aと事例写真でよくわかる−

編著/監修
西村 伸介 著
体    裁
B5判  192ページ
本体価格+税
1,800円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-3129-8
C3036 \1800E
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本書の特徴

  • 利用者からの質問をQ&Aで網羅
    保険担当者の対応テキストとして最適です。
  • 数多くの改修事例を写真で紹介
    そのまま応用できる模範事例集です。
  • 改正介護保険法に対応した内容
    住宅改修時の必須知識がよくわかります。
  • 保険活用の住宅改修に必携
    実務に役立つ“実践の書”です。

著者紹介

著者:西村 伸介(にしむら・しんすけ)

福祉住環境コーディネーター・1級、一級建築士、介護支援専門員(ケアマネジャー)。社会福祉法人で住宅改修の設計・施工指導に携わる。介護保険利用の住宅改修を数多く手掛ける。全国から住宅改修の研修・講習会に招かれ講師として指導に当たっている。


はじめに 〜本書のねらい〜

筆者は住宅改修の有効活用を願って介護保険制度施行開始の2000(平成12)年に「介護保険で住宅改修」を上梓し、制度改正などを機に4訂まで版を重ねました。しかし、2006(平成18)年度の改正(事前申請制の導入、理由書様式の設定)対応と、住宅改修利用の現状に危機感を覚え、本書を著すことになりました。


(中略)


住宅改修の要点(むずかしさ)

本書は、以下の要点を明らかにし、有効な住宅改修がなされることを目的としています。

  1. 「何のための改修か」が明確か

    申請時の必要書類として「改修が必要な理由書」があり、原則は担当のケアマネジャーが作成することになっています。しかし、多くのケアマネジャーから「書き方がわからない」「業者が書いてくれるから任せている」との声を聞きます。理由が明確でなければ、手すり一本の取付けも制度を利用することはできません。

  2. 手段と部材、機材(福祉用具を含め)を知る

    例えば、手すり部材には様々な製品があり、知らなければ手すりの選択もままなりません。便器は今やハイテク工業製品となっています。また、介護保険で利用できる福祉用具にはどのようなものがあるでしょうか。このような知識を更新しておくこと、どこで情報を得ることができるかを知ることは、より良い改修工事のために必須です。

  3. 宅改修は家族問題である

    「在宅での生活を続けさせたい」という思いがなくては一歩も前に進みません。

    本人・家族の要望(demands)と、ケアマネジャーや医療の専門家が判断する必要性(needs)が食い違うこともしばしばです。

    家族の同意を得るためには、考え得る最高の提案をし、決断をしてもらわねばなりません。住宅改修に携わる専門家の提案力が問われます。

  4. 導入時機の見極め

    筆者が携わる改修工事の約2割は退院準備です。このように明確な契機がある場合とそうでない場合……導入時機をどのように見極めればよいのでしょうか?

    「いつでもできる」と思っていると「いつまでもできない」ことになりがちです。日常生活の中で不便なところがあれば、危険と感じるところがあれば、できるだけ早く検討すべきです。本人・家族は「いつか良くなるだろう」と希望的観測を持ちがちです。しかし、検討は進めておき、「いつでも施工できる」状態にしておきましょう。少なくとも、制度を利用したいのであれば要介護認定の申請はしておく必要があります。

  5. 「だれがコーディネート(調整)し、決定し、責任を負うか」を確認しておく

    建築確認を必要とする新築・増築・改築工事ならば設計者(=建築士)が携わり、コーディネート役を務めることもあります。しかし、住宅改修だけの小規模な工事ではだれがその任を負うのでしょうか?「Q16 改修内容をどのようにして決定する?」でも触れますが、明確な決まりはありません。家族が施工業者を選定し段取りを進めることもあります。しかし、多くは担当ケアマネジャーがコーディネート役を負うことになります。

    しかし、「コーディネート役=決定権者=責任者」ではありません。コーディネート役は、様々な関係者の意見を調整し、改修案をとりまとめ、制度の申請と施工の手配を進めます。しかし、すべての段階で決定し、責任を負うのは対象者本人(家族や後見人も含む)です。

    もちろん、関係者に何ら責任がないわけではありません。もっとも良い、あるいは次善・次々善に有効と思われる改修案を提案する責任があり、決定がなされたら、実行する責任があります。そして提案者は、その改修工事を活用できるようにする説明責任を負っています。


(中略)


本書を、住宅改修に携わる皆様がいつでもそばに置き、現地調査や打ち合わせの場に持参し、活用していただきたいと願っています。制度の改正や新しい工事例は筆者のホームページで順次紹介していきます。是非とも質問や要望を掲示板にお寄せください。

http://office-nishimura.com


平成19年 12月

西村 伸介


目次

  • 第1章 住宅改修費支給制度の概略
    •  
      • (1) 住宅改修フローチャート「償還払い」の場合
      • (2) 住宅改修フローチャート「受領委任払い」の場合
      • 別表
  • 第2章 Q&Aで知る住宅改修の制度と方法
    •  
      • Q1 「住宅改修」とは?
      • Q2 住宅改修費支給制度とは?
      • コラム1 介護保険で住宅改修費が支給される意義を考える〜「居住福祉」の観点から〜
      • Q3 要介護認定を受けるには?
      • Q4 どのように利用されている?
      • Q5 いくらまで支給されるの?
      • Q6 要介護度によって支給額は違うの?
      • Q7 何回利用できる?
      • Q8 2人以上要介護者がいるとどうなる?
      • Q9 入院・入所中や、一時身を寄せている住まいで利用できる?
      • Q10 新築、増築工事の部分で利用できる?
      • Q11 民間(アパート、マンション)、公営(市営、県営など)の賃貸住宅で利用できる?
      • Q12 集合住宅の共用部分(玄関周り・廊下・階段等)の改修は利用できる?
      • Q13 特定施設(有料老人ホーム、ケアハウス)、グループホームの個室で利用できる?
      • Q14 新しく通路・経路をつくる費用は認められる?
      • Q15 既存の手すりの取替え、又は付け替える費用は認められる?
      • Q16 改修内容をどのようにして決定する?
      • コラム2 住宅改修費支給制度の問題点
      • Q17 疾患・傷病をどうとらえる?
      • Q18 脳血管障害後遺症……片麻痺症状についての改修要点は?
      • Q19 関節リウマチの改修ポイントは?
      • Q20 骨折後遺症の改修要点は?
      • Q21 パーキンソン病の改修要点は?
      • Q22 申請文書作成の要点は?
      • Q23 ケアプランの作成は必要?
      • Q24 他の制度と併用できる?
      • Q25 施工業者をどのように選べばよい?
      • Q26 本人や家族が施工してもよい?
      • Q27 保険者(市町村)の決定に不服があるときは?
      • Q28 改修工事のできばえに不満があるときは?
  • 第3章 支給対象工事の基本技術
    •  
      • 1 手すりの取付け
      • 2 段差の解消
      • 3 引き戸等への扉の取替え
      • 4 滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
  • 第4章 写真でわかる工事事例集
    •  
      • 1 アプローチからポーチまで
      • 2 玄関ほか、家屋への出入り
      • 3 廊下、屋内通路
      • 4 階段
      • 5 居室
      • 6 トイレ
      • コラム3 男性の皆さん、腰掛けておしっこしよう!
      • 7 洗面・脱衣室・浴室
  • 参考資料
    •  
      • 1 申請文書の例
      • 2 申請用図面の描き方、読み方
      • 3 介護保険での福祉用具の制度と品目
      • 4 告示・通知
      • 5 住宅改修のための建築用語集
  • キーワード索引
  • 問い合わせ先一覧

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