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中学校社会科

定番教材の活用術 歴史

生徒の関心を喚起するアイデア集

編著/監修
澁澤 文隆(代表)
佐伯 眞人
山口 正
体    裁
B5判  208ページ
本体価格+税
2,477円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-6287-2
C3037 \2477E
発 行 日
平成22年9月30日
初版発行
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本書の特長

  • 教え慣れた「定番教材」を、もっと違った視点で活用したい!
    教科書や資料集によく掲載されている教材(地図・写真・グラフ等)は、教え慣れているがゆえ、授業での扱い方もワンパターンになりがちです。本書は、これら「定番教材」を改めて見つめ直し、違った切り口で教材を活用していただける素材集です。
  • 新学習指導要領に沿った目次でこれからの授業に大活躍!
    目次は、新しい学習指導要領に沿っています。これからの授業で定番化するであろう教材も多数掲載しています。
  • 「新しい社会科授業はどうなるの?」先生方の疑問をQ&A形式で解決!
    各巻巻末に、学習指導要領改訂のポイントをわかりやすく解説しています。

はしがき

社会科授業を何とか楽しく学びがいのあるものにしたい!これは多くの社会科を担当する先生方の切なる願いであろう。しかし,実際に何をどう工夫改善すればそれが実現できるのか,具体化を図ろうとすると意外に難しい。課題学習や作業的・体験的な学習を取り入れて主体的な学習を,また話し合いやグループワークを取り入れて協力的な学習を促すなど,学習形態や学習方法の検討も考えられる。しかし,内容的な教科である社会科の特質を考慮すると,授業の工夫改善や活性化の基本は学習内容にあり,学習内容で生徒の関心を喚起することが大切なのではないか。実は,本書もこの点に着目した。そして,特に長い間教え慣れてきた定番教材になればなるほど丁寧な教材への問いかけを忘れ,取り扱いがパターン化しているのではないか。この点に着目し,これまで慣れ親しんできた定番教材に対して改めて一つひとつ丁寧に問いかけ,見直しを図ることとした。

教え慣れている教材だけれども,どうもいま一つうまく指導できない,何か落とし穴があるのではないかな?いつも素通りしているこの教材,こんな取り扱いをしたら,とても有用な教材になる!といったヒントがあるとよいのだが…。よく見かけるこの教材,何かを付け加えれば生き生きとした教材になるような気がするのだが…。

先生方の中には,いつものとおり教科書や資料集等を使って,いつものように授業を行う中で,ときどきそんな思いを抱く場面に出会ったりしているのではないだろうか。でも,そうした思いを抱いても,多忙な中でそれを自分で解決するのはなかなか難しい。仕方なく,今回もまたいつものように授業を行う。ひょっとして,そうした思いが教える側だけでなく学ぶ側にも伝わり,惰性的で魅力の乏しい授業を生み出しているのかもしれない。そうであるならば,そうした慣れから問いかけを忘れがちな定番教材にこそメスを入れ,リフレッシュさせる必要があるのではないか。

本書は,そうした定番教材を対象に,改めて丁寧に問いかけ,いわば定番教材が語りかけてくる声に耳を傾けるかたちで作業を進めた。そして,実際には,いつもとはちょっと違った視点で見直したり,考察を加えて新たな掘り起こしをしたり,新たに別の関連資料を付け加えたりし,先生方がいつもとは一味違った創意工夫をして授業に臨めるよう,定番教材を加工,料理することに努めた。その結果,定番教材の中には息を吹き返し,みずみずしさを取り戻したものがかなり見られるし,いわばかゆい所に手が届くアイデア,ヒントを提供することに成功した教材も盛り込むことができたと自負している。なお,実際には,学習指導要領改訂に伴って新教材も必要になっており,定番教材だけではなく定番化したい教材も取り上げているし,新たに発掘した新鮮な教材も取り上げている。しかし,いずれも授業で取り扱う学習内容と直結し,生徒の関心を喚起する上で役立つだろうという点には十分配慮し,取り上げるよう努めた。本書は,最初から最後まで一気に読むような本ではなく,先生方が授業準備をする際に,ちょっと物足りない,もっと工夫したい,何かヒントが欲しいなどと思ったときに開く本である。自分の都合に合わせて本書を開き,本書を手掛かりに楽しく学びがいのある社会科授業を具現化する一助になればと願っている。

編集代表 澁 澤 文 隆


目次

  • はしがき
  • I部 新社会科授業のための定番教材研究
    • 1章 古代までの日本
      • 1節 旧石器〜古墳時代
        • 1 人類の歴史の長さを体感的に理解させる工夫
        • 2 本当に日本列島は大陸と陸続きだったのか?
        • 3 世界の四大文明の共通点を理解させるための学習方法
        • 4 甲骨文字を読んでみよう
        • 5 君は縄文系?それとも弥生系?
        • 6 縄文人と弥生人の生活を比較する
        • 7 金印は本物か?中国の歴史書からクニの成立を考える
        • 8 『魏志』倭人伝を徹底して読んでみよう
        • 9 古墳の大きさを体感させる学習法
        • 10 渡来人の足跡を調べよう
      • 2節 飛鳥〜平安時代
        • 11 蘇我馬子の冠位は?−冠位十二階−
        • 12 「聖徳太子の政治」を東アジアの中で考えよう
        • 13 中臣鎌足はなぜ大化の改新に参加したのだろう
        • 14 平城京の街中を歩いてみよう
        • 15 どれが本物の和同開珎?
        • 16 旧国名が現在も使われている
        • 17 古代の家族の生活を調べてみよう
        • 18 奈良時代の税はどこから来たのだろう
        • 19 なぜ京都が都の場所に選ばれたのだろう
        • 20 京都の寺院・史跡を調べてみよう
        • 21 北から見た桓武天皇の東北経営
        • 22 遣隋使・遣唐使・渤海使
        • 23 藤原氏の権力獲得過程を数的に考える学習
        • 24 荘園の発達について文献資料を読み解いてみよう
      • 3節 古代の文化
        • 25 カタカナの「シ」と「ツ」はきちんと書けるか?
        • 26 仏像の変遷から古代の文化の特色を考える
    • 2章 中世の日本
      • 1節 鎌倉〜室町時代
        • 27 平氏政権は貴族的政権?それとも武士的政権?
        • 28 なぜ鎌倉が幕府の場所に選ばれたのだろう
        • 29 武士の生活を, 絵巻物を読み解いて考える
        • 30 鎌倉時代の女性の生活を諸資料から考えてみる
        • 31 モンゴル帝国の大きさを理解させる工夫
        • 32 元寇のようすを絵巻物で読み解く
        • 33 北条氏の勢力拡大を地図でとらえる学習方法
        • 34 2つの肖像画から考える後醍醐天皇像
        • 35 鎌倉幕府と室町幕府のしくみを比較する
        • 36 天皇になろうとした足利義満
        • 37 倭寇の活動を絵巻から読み解く
        • 38 東アジアの中心はどこか−琉球王国の繁栄−
        • 39 足軽とはどんな人たち?
      • 2節 中世の社会・経済・文化
        • 40 中世の商業のようすを読み解く
        • 41 全国にある中世の定期市の跡
        • 42 下地中分・何を分け合ったのだろう
        • 43 中世の農業の特色を1枚の資料で読み解く
        • 44 なぜ村のおきてがあるのだろう
    • 3章 近世の日本
      • 1節 戦国〜安土桃山時代
        • 45 火縄銃はどうやって撃つの?
        • 46 ザビエル像はどこにあったのか
        • 47 長篠合戦図屏風に描かれた戦闘と実際の戦い
        • 48 検地の面積の出し方
        • 49 刀狩の巧妙さ
        • 50 南蛮屏風に見る文化の伝来
      • 2節 江戸時代
        • 51 江戸図屏風に描かれたもの
        • 52 徳川氏の系図を読む
        • 53 大名配置の工夫
        • 54 参勤交代は大名にお金を使わせるため?
        • 55 御触書は何を意図して出されたか
        • 56 年貢は米だけだったのか
        • 57 朱印船の目指したところ
        • 58 出島クイズ
        • 59 朝鮮通信使の道筋をたどる
        • 60 蝦夷錦の伝わった道
      • 3節 近世の社会・経済・文化
        • 61 新しい農具の使い方と効用
        • 62 江戸時代の荷物はどこを運ばれたか
        • 63 「東海道五十三次」の絵から当時の街道について考えよう
        • 64 1両ってどれくらい? (千両箱に一杯入っていたらいくらぐらい?)
        • 65 浮世絵はどのように作られたのか?
        • 66 九つって何時?−暦と時間−
        • 67 川柳・狂歌を楽しもう
        • 68 伊能図の正確さ
        • 69 寺子屋−何を学んでいたのだろうか−
    • 4章 近代の日本と世界
      • 1節 欧米の進出
        • 70 フランス革命
        • 71 グラフの読み方と三角貿易
      • 2節 開国〜明治時代
        • 72 ペリーはどれくらいかかって日本に来たか
        • 73 不平等条約の中身は何が問題か
        • 74 地券を用いて地租改正の内容, 意義を理解させる工夫
        • 75 文明開化−錦絵から江戸時代を探そう−
        • 76 大事な時に首脳が留守−岩倉使節団−
        • 77 ノルマントン号事件−この緊迫感のなさは?−
      • 3節 近代文化
        • 78 義務教育制度でも全員は学校に行っていない
      • 4節 大正時代
        • 79 蓋の上にいるのは敵か?味方か?
        • 80 天の助けでつかんだものとは?
        • 81 大正時代に起こった大きな一揆とは?
      • 5節 昭和初期〜第二次世界大戦
        • 82 世界恐慌後の成長の原動力は何?
        • 83 鉄と銅にも動員令?
        • 84 なぜ原爆は投下された?
    • 5章 現代の日本と世界
      • 1節 第二次世界大戦後
        • 85 驚きのツーショット写真
        • 86 地球儀と世界地図で考える「冷戦」
        • 87 ゴジラと鉄腕アトム, 誕生の共通点とは?
        • 88 移り変わる「三種の神器」?
  • II部 新社会科授業のためのQ&A
    •  
      • 1  中学校社会科
        • 1 3分野の履修をどう工夫するか?
        • 2 習得と活用の学習の留意点は何か?
        • 3 社会科における言語活動充実のポイントは?
      • 2  歴史的分野
        • 4 学習内容の焦点化をどう図るか
        • 5 時代の特色をとらえる学習の工夫
        • 6 時代の大観と転換の様子をとらえる学習の工夫
        • 7 小学校での学習内容とのかかわり
        • 8  思考・判断・表現する学習を通じた学習内容の確かな理解
  • あとがき

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