学校の防災対策…、どこから手をつけたらいい?
各学校で防災・減災に対応できる視点を具体的に示した1冊!
2011年3月11日の14時46分頃に発生した東日本大震災から、2024年3月で13年が経過しました。この震災は、学校に児童生徒がいる時間に発生した地震であり、学校が児童生徒への避難を指示し、安全確保を行う必要性が生じたことで、まさに日頃からの学校の体制や準備が試された地震でありました。
岩手県釜石市立釜石東中学校や鵜住居小学校など多くの学校では、平時からの弛まぬ努力と適切な判断によって多くの児童生徒の命が守られたことは周知の事実です。
一方で、石巻市立大川小学校では、74名の児童と10名の教職員が尊い命を落とすなど、極めて深刻な被害が発生しました。
大川小学校の一連の裁判では、2018年4月の仙台高裁判決において、当時の教職員の判断にとどまらず、学校は事前に避難場所や経路を定めておくべきといった事前防災対策の不備に言及した判決が下されました。その後、2019年10月に最高裁は上告を棄却し、仙台高裁判決が確定したことで、これまで発災時の退避訓練や安全対策にとどまっていた学校の防災対策について、事前防災対策を充実させるべく抜本的に見直すことが急務となりました。
具体的には、学校が災害にどう備えるのかについて、①学校や学区域における被災可能性を把握すること、②災害時の時系列的な経過に応じた対策をとること、さらに、③これらに資する事前の対策と訓練、また、④児童生徒や教職員が想定外を考え、自ら考え行動できる社会対応力の育成が必要となります。
そこで本書では、各学校で防災・減災に対応できる視点を具体的に示すこととしました。多くの事柄を一度にやろうとせずとも、各教職員が気付いた時間、場所で実行し、校内で共有することで組織としての防災力向上につなげることができます。また、教職員が地域を知ること、地域と協力すること、保護者と情報を共有することが大切であることも示唆しました。さらには、特別支援学校の視点も加え、今後、更に進むインクルーシブ教育への対応のヒントにもなっています。学習も運動も児童生徒と教職員の安全・安心があってこそ成立するものです。未来を創る児童生徒を育てるための基盤として、防災・減災を後回しにすることなく推進していきましょう。
本書をまとめるにあたって、資料の提供などご協力いただいた学校及び関係諸機関の皆様に感謝申し上げます。
2024年9月
廣内 大助
佐々木 克敬
廣内大助
[佐々木克敬]
[白神晃子]
内山琴絵
[廣内大助]
[白神晃子]
廣内大助
[白神晃子]
[白神晃子]
[白神晃子]
廣内大助
[白神晃子]
廣内大助
[白神晃子]
佐々木克敬
廣内大助
[白神晃子]
[白神晃子]
廣内大助
[白神晃子]
[佐々木克敬]
廣内大助
[白神晃子]
廣内大助
[白神晃子]
佐々木克敬
廣内大助
[白神晃子]
廣内大助
[白神晃子]
佐々木克敬
[廣内大助]
[白神晃子]
白神晃子
茅野理恵
[本間喜子]
[白神晃子]
茅野理恵
内山琴絵
佐々木克敬
佐々木克敬
[白神晃子]
佐々木克敬
内山琴絵
佐々木克敬
佐々木克敬
[白神晃子]
竹下欣宏
竹下欣宏
内山琴絵
内山琴絵
[白神晃子]