危機的事態発生! そのとき、先生方は子どもの命を守れますか?
知らなかった、備えておけばよかった……と後悔しないために。
すべての学校関係者が押さえておきたい“ミニマム・エッセンシャルズ”
本書「学校安全ポケット必携」は、学校をとりまく様々な危機的事態を未然に防ぎ、直面した際に適切な対応に資する基本的な知識を身につけられるよう作成したものです。教員や事務職員、教育委員会や学校法人、PTAなど、学校に関わる多様な方々が学校安全を実効性の高いものとするために役立てていただけるよう、学校における危機管理について、事前・発生時・事後の3段階に区分し、その他の必要な事項をできるだけ網羅しました。さらに、国や地方自治体が作成した学校安全に関する様々な資料から選りすぐりの図版を再編集し、多忙な読者でも、隙間時間にページをめくりながら知識や手順を確認できるよう、表現やビジュアルを工夫し、携帯性にも配慮した一冊に仕上げました。
学校保健安全法では、学校の実情に応じて学校安全が図られるべきとしており、また「第3次学校安全の推進に関する計画」は、地域の特性に応じた教育訓練等の実施の重要性を強調しています。学校安全は、学校の組織や立地する地域、学区の特性、実情、自治体ごとの諸制度など、個別の状況に適応させることで実効性を確保できます。その点で、本書に掲載した学校の組織や対応手順が、必ずしも読者の関係する学校や地域に直接通用しない内容もあり得ます。このため、一部に、自校の状況や計画を記入できる欄を設け、自校化して実際の対応に役立てていただくための工夫も施しました。
本書が、我が国の学校の安全を支える重要な担い手となっていらっしゃる全ての皆様にとってその推進の一助となりますことを願っております。
令和5年3月
監修者・編著者